アダルトチルドレンを理解しよう

誰もがアダルトチルドレンである可能性があるという事を言ってしまえば、アダルトチルドレンは病気ではないという見方もできます。皆そうなら、それは健常な状態と言えるからです。

とはいえ、実際にはアダルトチルドレンはひとつの精神的疾患として扱われています。その線引きは、どこで行うのでしょう。

基本的には、程度の問題と考えて差し支えないかと思います。アダルトチルドレンの特徴に数多くあてはまり、生活に支障が出るような症状を発症し、治療しなければ日常生活を送る事ができない、社会に出る事ができないという状態に陥った場合、その人はアダルトチルドレンだという診断が下されます。では、アダルトチルドレンの特徴というのは、どのようなものがあるのでしょう。

アダルトチルドレンには非常に多彩な特徴がありますが、その中のひとつに『二極化』があります。とても極端な見方をするケースが目立つという事です。

例えば、一つの本があるとします。この本には、とある物語が記されているとしましょう。その物語はとても感動的で、素晴らしいと世間では絶賛されています。しかし、その中の一人の主要登場人物が、あまり性格の良い人物ではなかったとします。アダルトチルドレンは、その人物の存在だけでこの本全てを酷評します。

要するに、全てが完璧でなければ、全くの落第だという考えです。こういった考えは、近年インターネット上で非常によく見受けられるものです。つまり、アダルトチルドレンの傾向がある人間が増えた、あるいは元々多かったものがネットによって具現化したとも言えます。